日本の気象官署での観測史上最低気温となる-41.0℃の記録を誇る北海道旭川市。
この地でスタートした僕たちの知恵と経験を詰め込んだ、僕たちにしか作れないダウンジャケット。

コレが今現在、僕たちが考えうる世界最強のダウンジャケットです。


北海道、東北、北陸にお住まいの方はモチロンですが、極寒の地へ旅行に行く方、昨今ブームの薄いダウンじゃ寒すぎる方、
とにかく寒がりだから最強の防寒具が欲しい方、騙されたと思って着てみて下さい。

冷えたり、寒く感じるのは、身体から放出された熱がどんどん逃げてしまうから。
ところが、ダウンジャケットを着ると身体から放出された熱がダウンの空気層にとどまります。
それは、身体の周りを温かい空気でコーティングしている様なイメージ。
だから、ダウンジャケットを着ると暖かいんです。

この空気のコーティングが多ければ多いほど、防寒力は高くなります。
なので、よりたくさん空気を蓄えることができるダウン=品質の良いダウンとされています。

そして、この蓄えることができる空気の体積とほぼ同じものを表すのがFP(フィルパワー)。
FPは、羽毛1オンス(28.4g)に一定の過重をかけた時の膨らみ(かさ高性)を表す単位。
つまりFPが大きければ大きいほど、空気をたくさん含むことができるということになります。

もちろん、FPが高くても使われているダウンの量が少ないと意味がありません。
防寒力を語る上でFPとセットなのが、この充填量なのです。
※充填量は中のダウンだけの重量で、製品重量とは全く異なりますのでご注意下さい。
つまり、ダウンウェアの防寒力は、ある程度は数値で比較することができてしまうんです。


一般的には600FP以上が高級ダウンと言われている中で、この最強ダウンジャケットtype1で使っているダウンは、なんと940FP。
老舗シュラフメーカーであるNANGAの数あるシュラフやダウンウェアの中で、NANGA WHITE LABELが史上初めて使用したダウンです。

しかも、ただ940FPという訳ではありません。
940FPの超撥水加工を施したハンガリー産シルバーグースダウンを使用しているんです。

超撥水加工を施したダウンはUDD(ウルトラドライダウン)と呼ばれる特別なもの。
水に濡れると嵩が減り、せっかくの保温効果が減少してしまうというダウンの唯一ともいえる弱点を克服した超機能ダウンです。


充填量はNANGAで充填可能な限界量である240g。
私たちの知る限り、900FPを超える品質のダウンをこれだけ充填しているダウンウェアは、多くはありません。


ダウンウェアを作る上でもう1つの欠かせないこと。
それは、寒さの原因となる最も重要な要素の一つ、風と雨雪をいかに防ぐかということ。
どんなに優れたダウンを使用しても表地に防水性が無いと外気で中のダウンが冷やされ、せっかく溜め込んだ暖かい空気が台無しになってしまいます。

それを防ぐために冬のアウトドアで定番として知られているのが、ダウンジャケットの上に防水・透湿素材のシェルを重ねる着方。
防水機能で雨や雪をシャットダウンしながら、透湿機能で汗などの内側の不快な湿気を逃がし、ダウンで溜め込んだ暖かい空気を快適に保つことができます。

そして、このダウンジャケットで使用している表地も防水・透湿素材。

寒冷地や風の強い都内などで、薄いダウンで防寒できない理由の多くは表地にあります。
ちなみに撥水とは水を通さないわけではなく弾くだけで、永久的な物ではありません。
防水とは完全に水を通さない生地のことで、撥水と防水の差には天と地ほどの差があります。

実はアウトドアブランドの極地用ダウンの多くには防水性が無く、防風性、透湿性に優れたウィンドストッパーなどが採用されています。
なぜなら、標高何千m級の高山や氷点下の極地では雨が降らないからです。

私たちがスタートした北海道旭川市の真冬もとても寒くて、−20℃クラスの気温は日常的です。
ところが、高所の山や極地とは違って、日々天候が変わります。
雪から突然みぞれになったり、雪が降る外から暖房で温められた室内へ移動したり、防水性が無いと服の上に積もった雪が解けると生地が濡れてズッシリ重くなってしまいます。

だから、日本の冬の気候、街や日常生活で着るなら防水性は欠かせないと考えています。

さらに、ナンガでは定番の防水透湿素材「オーロラテックス」の中でも最新の「オーロラテックスライト ストレッチ」を採用。
2022年モデルでさらに進化を遂げたこの生地、オーロラテックスよりも高い防水・透湿性を持ちながら、その薄さが半分以下の20D。
さらにトリプルリップストップ構造で引き裂き強度もアップ。
とにかく軽く、柔らかいから羽毛に直接包まれている様な着心地に。

しかも、ストレッチ性まで加わって動きやすさも格段にアップ。
質感もマットで高級感たっぷりなものに仕上がりました。

今、私たちが考えうる最高のダウンに最高の生地。
この組み合わせが生み出す心地よさに、私たち自身も驚かされました。

もちろん、表地と同じ理由で内ポケットとシークレットポケットを除き、ジッパーは全て止水ジップ。
ジッパーから水が浸入することもありません。

さらに、フロントなどに使われているのはビスロン型の止水ジップ。
通常の止水ジップに比べ止水性が高いのに、柔らかく開け閉めしやすいジッパーです。

2022年モデルで大きく進化を遂げた1つめのポイントが肩のパターン(設計)。
製品の構造上どうしても肩の頂点で生地をつなぎ合わせる必要があります。
でもその肩はダウンジャケットを着ているときに最も雨や雪の影響を受け、リュックやショルダーバッグをしょったときに最もストレスがかかるところ。
もし肩の頂点につなぎ目が無く、羽毛による空気層を作ることができたらより暖かく快適な着心地が生まれるのではないだろうか。
見た目は地味かもしれません。
でもこのつなぎ目を無くすことの効果は計り知れないはず。
だからこのつなぎ目を無くすことが今季の最大のミッションでした。

ミッション達成のために服の設計図であるパターンから大改造を試みたのです。
もちろん、ただつなぎ目を無くすだけではダメ。
よりスムーズな動きと快適な着心地、美しいシルエットを保っていなければ意味がありません。
何度も何度も緻密な計算を繰り返し、中のダウンパックと表地を全く別な構造に再構築。
その結果、肩回りの動きを阻害することなくつなぎ目を無くすことに成功しました。
実際に着てみるとその差は歴然。
今までの最強ダウンジャケットで十分だと思っていたのに、着心地が明らかに違う。
肩のコールドスポットは消え、各段に動きやすくなりました。
世の中にダウンジャケットは無数にあれど、この肩のつなぎ目に着目したものは少ないはず。
これは私たちが研究室やサンプル室ではなく、北海道というフィールドで実際に日常生活の中でダウンジャケットを試しながら改良を重ねた結果だと自負しています。

もう1つのポイントは一見、ポケットには見えないワクワクが詰まった胸のシークレットポケット。
サイドポケットはハンドウォーマーとしての使い勝手が良いからこそ、それとは別に設計しました。
ステッチに合わせて配置しているから、デザインにも一切干渉していません。
サイズ感はスマホを入れることを第一に考えた大き目サイズ。
フラップなどの蓋をただ追加するのではなく、もともとのダウンのふくらみを利用することでジッパーを塞ぎ水の侵入を防ぐシンプル設計。
ポケット外側にもダウンが封入されているから寒い季節でも電池が減りにくいのもうれしいポイント。
ダウンの充填量が多い最強ダウンジャケットだからこそできたディテールです。

裏地には10デニールのDWR(耐久性撥水)加工を施したリサイクルナイロンを使用しています。
裏地なのにわざわざDWR加工を施しているのは、汚れを付きにくく、また付いた場合もふき取りやすくするため。
薄手のナイロンを使用しているのは、身体から放出された熱を素早くダウンウェアに取り込むため。
格子状に補強が施されたミニリップストップナイロンなので、通常のナイロンに比べ引き裂き強度が強いからなんです。

そして、もう1つのこだわりがすっきりとシンプルな見た目を保つために、機能をそのまま保ちながら見た目に響かない様にしていること。
裾のコードのストッパーは生地の中に埋め込み、コードエンドはポケットの中に配置しています。

さらに動きやすくするために採用している「アクションスリーブ」。
袖口から裾にかけて細長いパーツでつなぐことで、より動きやすく、着心地も楽なんです。
さらにそれだけではなく、アクションスリーブを採用することで、シルエットもよりスッキリと見える様に工夫しています。

2か所のフロントポケットに加え、内ポケットはジッパー付の胸ポケットが2つに、腰のメッシュポケットが2つ。
腰のメッシュポケットは、静電気防止素材を使用しているので、嫌な静電気を軽減してくれます。

ダウンジャケットの買い替えの理由で多かったのが、襟の汚れによるもの。
Yシャツなんかと同じで、肌が直接触れやすい襟は、どうしても変色しやすい。
そこで、首回りにジッパーで簡単に脱着できるダウン襟を配置しました。
簡単にご家庭の洗濯機で洗濯することができるので、汚れにくく、買い替える必要性がグッと少なくなります。
このダウン襟、ダウンをたっぷり充填しているので、首回りの隙間を塞いで冷たい空気の侵入を防ぐ役割もあります。

虚弱体質で冷え性、肩こり持ちの僕の永遠のテーマであった最強の防寒着とは何か?

ただ防寒性を求めればヒマラヤ登頂用やアラスカ探検用のものは条件を満たすかもしれない。
でも半端なく高価だし、街での着用に不必要なディティールが盛りだくさん。
重たい、サイズが異様にデカい、そして何より大げさ過ぎて街では着れないものばかり・・・

そう、いくら寒さから身を守るギアとは言え、僕らは命がけで防寒しているのではありません。
あくまでも毎日を快適に過ごすための防寒なので、ファッション性というのは絶対に欠かせない条件なのです!

さまざまなメーカーがありとあらゆる方法でいろんな防寒着を作っており、中綿の素材やら表地やら縫い方やら
数え切れないほどの暖かい防寒着を作る方法論があります。

値段がどんなに高くなってもいいというのであれば、見た目がどんなになろうと構わないというのであれば、
他にも暖かいダウンジャケットはあるのかも知れません。

が、しかし!!

僕が求める最強の防寒着は、街で普通に着ることがで着なければ意味がないんです。

そこでまず、現実的に購入できるモノにするために命を守るためにあるような街では不必要なディティールやブランドの意匠的なデザインを徹底的に排除。
基本的デザインは色の配色と必要だから残した機能=デザインとしました。

余分なモノを一切を排除したシンプルなダウンジャケットでありながら、街着としての防寒性とデザインは最高のモノに仕上がりました。

値段も決して安くはないですが、街着としてのスペックを高めた上で、日常着として現実的な範囲になる様にがんばりました!

極寒の地旭川で、体も時間もたくさん使って、ありとあらゆる防寒着やらダウンやらを試してきた結果から生まれた
今現在僕が考えうる最強の防寒着がこのダウンジャケットです。

NANGA WHITE LABELの製品は良質なダウンと国内での製造にこだわっています。
羽毛はヨーロッパ産のダウンを輸入し国内で洗浄、高温・オゾン殺菌処理し細菌の繁殖を防ぐ防菌防臭加工したもののみを厳選し使用。
汚れはもちろんのこと羽毛特有の臭いもほとんどありません。

ブランド
NANGA WHITE LABEL(ナンガ ホワイトレーベル) NANGA(ナンガ) MOONLOID(ムーンロイド)
カテゴリ
メンズアウター レディースアウター



素材
表地/AURORA-tex Light Stretch 20D(防水透湿素材)
裏地/ミニリップストップリサイクルナイロン 10D
羽毛/ハンガリー産シルバーグースUDD(ウルトラドライダウン) 940FP ダウン95% フェザー5% 充填量240g(Mサイズ平均)
原産国
MADE IN JAPAN
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